歴史を未来につなぐ、特別な仕事
お寺や神社の営業って、ちょっと珍しい仕事ですよね。
私は寺社部に所属して、お寺や神社の改修や新築のご提案をしています。
社寺建築の世界では、カナメの知名度が高いんです。もともとお寺や神社は人を受け入れる、不特定多数の人が訪れる場所という背景もあって、訪問営業ですが門前払いされず話を聞いてもらえます。普段は営業挨拶訪問を中心に、具体的な案件が出てきたら、見積や提案を作って打ち合わせの訪問をします。相手の望んでいること、困っていること、改善したいことをきちんと汲みとって提案することが必要ですし、扱う建物が伝統建築なので日々勉強です。日々の訪問の中で他社の施工を見る機会もありますが、いい建物を作っている会社は沢山あるので、カナメでやったことないようなものをやっている会社があれば気になりますし、自分の営業にも取り入れられないか考えています。

「自分が関わった建物が後世に残る」ことの喜び
社寺建築の一番のやりがいは、自分が携わった建物がずっと残っていくことですね。
大げさかもしれませんが、自分の生きた証が何十年、何百年先にも形として残っていくって、すごいことだと思うんです。
「自分がこの建物に関わったんだよ」って家族に誇れる仕事でもあります。
普通の人が入れないような貴重な場所に入ることもあって、 そういう経験を積めるのも、この仕事ならではの魅力ですね。
入社2年目から続くご縁
自分の仕事の中で一番印象に残っているのは、入社2年目からずっと続いているお客様とのご縁です。
DMからお問い合わせをいただいて、 鐘楼堂・本堂・位牌堂・閻魔堂・御宮・山門の6棟の新築を、 1棟ずつ順番にお任せいただきました。
中でも最初の新築案件がこの現場で、本当に印象深いです。
お寺の新築計画は、何十年もかけて計画されることもあります。それをいざやろうとなったタイミングで届けることができたDM、問い合わせしようと思っていただけたカナメが過去に積み上げた実績、受注においては私だけの力ではなく、設計が住職の想いを図面として起こして、現場管理が実際に住職とこまやかに聞きながら形にしてくれた。すべてが重なっていい仕事ができたと思っています。そこから信頼をいただいて、次の仕事に繋がったことがすごく嬉しかったですね。
チームを導ける存在を目指して
今は中間管理職として、後輩をサポートする立場にもなりました。
これまでは、自分で成果を出すことに集中していましたが、 今は“みんなが成果を出せるように動く”ことを意識しています。より一層部内のコミュニケーションが円滑に測れるよう、所長の想いを汲みとり所内に共有していくことで、部全体が良くなっていくように動くことが今のところの目標です。いつかは部を預かる立場になって、みんなを引っ張っていける存在になりたいですね。
家族との時間が、仕事をより大切にしてくれた
結婚して子どもが生まれてから、自分の中で働き方や考え方の変化がありました。家族の時間を増やしたいと思って、以前よりも時間の使い方を意識するようになって、 効率を高めて限られた時間の中で同じ成果、より大きい成果が出せるように考えるようになりました。
年間表彰をいただくと、妻が子どもたちに 「お父さんが会社で一番になったんだよ!」って話してくれるんです。父親として、物事に対して真摯に向き合っている所だったり、仕事を頑張る姿を見せられることは、 子どもにとってもいい影響になると思っています。
営業職のイメージは一人で数字を上げて行かないといけないプレッシャーのある職種かもしれません。でもカナメはチームで目標達成のために協力しあっていく風土があります。そんなところは、家族から見ても、安心して家族を預けられる会社だと思います。



