一人ひとりの営業を支える仕事
カタログやWEBサイト、DMといった販促ツールの企画・制作や、社外への情報発信、施工実績など顧客データの集計・分析がマーケティング課の主な仕事です。
カナメには5つの事業部があり、それぞれお客様もビジネススタイルも異なります。例えばDMに焦点を当ててお話すると、一律で同じものを送るのではなく、営業担当の想いや提案スタイルに合わせて、 お客様に最も響く形を一緒に考えています。営業が自信を持って提案できるように、伝えたい想いや企画を“伝わる形”に整える。それがマーケティング課の役割のひとつです。
社内すべての部署と関わる仕事
私の部署は、社内のほぼすべての部門と関わります。
最も関わりの多い営業部門とは、販促物をつくる最初の構想段階から、構想を具体的な企画案にまとめ制作・運用の段階で複数回にわたり協議します。工事部門とは、販促物のための写真・動画撮影。さらに、社内外へ施工案件の情報発信のため現場取材の同行。
開発や製造のメンバーとは、販促物制作や新製品プロデュースの際に、細かな製品特性の確認、図面の制作依頼など、とにかく関わる部門が多いんです。
開発の視点、営業の視点、お客様の視点——。立場によってその見方は似て非なるものです。見方が違うからこそ、そのバランスを取ることがこの仕事の醍醐味でもあります。
製品の誕生から発信まで、すべてに関われるやりがい
「マーケティング」と聞くと、市場調査やデータ分析を想像する人も多いと思いますが、カナメでは、製品の“生まれた背景”から関われるんです。
なぜこの製品が生まれたのか、どんな人のどんな課題を解決したいのか。開発の想いからお客様への発信まで、一連の流れを見ることができるのがこの仕事の醍醐味でやりがいを感じるところ。
開発の苦労や現場の熱量を理解したうえで発信できるからこそ、本当に伝わる言葉が生まれると感じています。

忘れられない、浅草寺への一通のDM
今でも印象に残っているのは、 社寺チタン屋根のプロデュース(Tプロジェクト)です。
当時は実写の製品写真が1枚もなく、特性も未知数の中、限られた情報からカタログとDMを制作しました。「比類なき耐久性」というキャッチフレーズをカタログで提案して、当時の営業担当者に実際に提案の中で使ってもらったときは嬉しかったですね。皆で到達した一枚のDMを見て、浅草寺様から問い合わせをいただいたことは、誰も予想していなかった反響でした。あの一通のDMが、後にカナメの大きなターニングポイントになったと実感しています。
一つのプロジェクトに最初から関わったことで、 開発の苦労、現場の熱を感じた体験がマーケティングに生きた——それを形にできた経験は今でも忘れられません。
垣根を越えて学び、成長できる環境をつくりたい
未経験で入社した部下たちには、いい意味で線引きをせず、業務の垣根を乗り越えて知識・スキルを身につけて貰いたいです。カナメは「自分の仕事の前後が見える」会社です。入社当時は、情報開示を重点事項として手間・時間・コストをかけていることに驚きました。その積極的な情報開示のおかげで、自分の仕事がどういった背景で発生し、この仕事が誰の、どの様な業務に役に立ち、その先のお客様がどの様に便利になるかが見える環境です。そこに「知る楽しさ」があると思っています。
私自身、プログラマーから営業、そしてカナメへとキャリアを重ねてきて、多くの視点に触れてきました。だからこそ、マーケティング課ならではの知る楽しさと視点をもって、スキルアップに繋げ、人としても成長できる環境を作りたいと思います。それが今の自分に求められていることであると思っていますし、部下には“勉強すること”“人を思うこと”を大切にしてほしい。そんな部署になれるように指導していきたいと思っています。




